本専攻の柴政幸君(生物多様性研：博士課程1年)によるモクセイ科植物のネズミモチの蛇紋岩地適応様式に関する論文がInternational Journal of Biologyに掲載されました。
概要
植物の多様化過程において、草本植物の場合は系統的に離れた植物群が類似した適応様式を示すことが知られているものの、生活史の異なる木本植物が異なる系統で類似した適応様式を持つことについて不明な点が多かった。そこで自身の先行研究 とは系統的に異なる蛇紋岩土壌に生育するモクセイ科植物のネズミモチを用いて同様の比較を行った。
その結果、葉の多肉化や気孔に関して先行研究と同様の形態学的および解剖学的結果が示された。系統的に異なるにもかかわらず同様の変化を示したために、これらの変化は植物が持つ可塑性によって示されたことが示唆された。
尚、本研究は科学研究費助成事業基盤研究(C)の支援の下、実施されました。
Masayuki Shiba, Tomoki Tate, Tatsuya Fukuda (2022) Serpentine Adaptation of Ligustrum japonicum Thunb. (Oleaceae) Based on Morphological and Anatomical Approaches. International Journal of Biology 14: 10-18
DOI: https://doi.org/10.5539/ijb.v14n2p10
URL: https://ccsenet.org/journal/index.php/ijb/article/download/0/0/47805/51406
Follow me!
