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天文学研究室

世田谷キャンパス6号館2階

研究室をさらに詳しく

研究内容

本研究室では、観測天文学の研究を進めています。主な研究対象としているのは「宇宙の明るさ」です。宇宙で光を放っているのは、星や銀河など形のはっきりとした天体だけではありません。一見何も天体がないように見える空も、うっすらと光っているのです。何もない空の明るさ(面輝度)を近赤外線で観測した場合、それには(1)太陽系からの赤外線(黄道光)、(2)銀河系(天の川銀河)からの赤外線、(3)遠方宇宙からの赤外線(背景放射)の3成分が混じり合っています。私は、このような赤外線での面輝度観測を通して、近くの宇宙(太陽系)から遠くの宇宙(銀河系外)までの性質(何がどのような物理過程で赤外線で光っているか等)を研究しています。

赤外線面輝度観測にとって、その何倍も明るい地球大気は大敵です。その為、宇宙空間からの天文観測が必要です。そこで、NASAの観測ロケットプログラムCIBER-2を国際協力の下に進めています。さらに、小型望遠鏡を木星圏まで持っていくことで高精度な観測を実現することを目指すEXZIT計画も進めており、将来的には「惑星間空間からの天文観測」を実現させたいと考えています。
このほか、小惑星探査機「はやぶさ2」、ガンマ線バースト観測衛星計画HiZ-GUDAMなどの宇宙ミッションにも関わっています。また最近は、宇宙における生命探査や生命の起源についても興味を持っています。

社会との接点

天文学とは最も古い学問の一つであり、我々が住むこの宇宙はどのような世界なのか、どのようにこの宇宙の中で生命が誕生したのか、この宇宙には我々以外にも生命が存在するのか、などを探ることは、人類にとって最も根源的な問いを追い求めるという意味において、天文学は現代社会においても重要な学問です。

また、天文観測によって宇宙からの微弱な信号を捉える技術や、ロケットや人工衛星を用いた天文観測に関する技術は、直接的な実用面においても現代社会で大いに役立っています。

さらに、宇宙という舞台は、物理や化学、生命科学といったいわゆる理系科目のみならず、宇宙法、宇宙人類学、宇宙に関する文学や芸術など、いわゆる文系科目までも含んだ様々な分野とリンクした「総合科学」の場でもあります。宇宙をキーワードとして、身の回りの現象や社会について学ぶ「宇宙教育・アウトリーチ」という点においても、社会との結びつきは強いです。

主な卒業研究テーマ

2020年度卒業研究のテーマ

  • ブラックホールから放出される超光速運動をするジェット
  • 原始惑星系円盤から探る惑星の形成
  • 2 つの恒星間天体の起源の比較
  • 金星のスーパーローテーションを維持する有力なメカニズムとは
  • 系外惑星大気中のダストとハビタビリティ
  • 地球外知的生命体の数と文明の寿命

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