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物性物理学研究室

世田谷キャンパス6号館3階 G教室
教員 教授 糸井充穂 いといみほ
研究内容 物質の示す特性や機能性を物理学的視点から解明する
社会との接点 人間の生活を豊かにする可能性のある物質の探索

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研究内容

分子磁性体や金属有機構造体、有機超伝導体の物性を研究しています。新しい機能性を持つ物質を作成したり、私たちが暮らしている温度や圧力で示すこれらの物質の状態が、全く違う環境や刺激下(低温環境下、圧力や光などの刺激)でどのような物性を示すのかを、様々な物性実験から調べ、その理由を物理的に解明します。

物性物理学研究室では研究対象となる物質の合成を行い、その物質の物性を測定します。よく用いる物性測定手段は、電気伝導測定、誘電率測定、磁化率測定、比熱、x線回折、NMR測定、電子顕微鏡による観察、などです。光や圧力などの外部刺激下での測定は、既存の装置ではできないこともあり、自分たちで設計し、装置の立ち上げをすることもあります。また計測器を作動させるプログラムやデータ解析のプログラムを自分たちで作成することもあります。

現在は以下の研究を行なっています。

  • 光応答を示す分子磁性体の多重安定相の解明
  • コア・シェル型分子磁性体の開発
  • 圧力誘起超伝導を示す擬一次元有機導体の構造と物性
  • 金属有機構造体のナノ細孔に導入したイオン液体の状態の解明

また、本研究室では、他大学の研究室や学内の研究室との共同研究を盛んに行なっています。共同研究を通じて、多くの研究者や学生の皆さんと知り合うことができます。

社会との接点

私たちの生活は様々な物質に支えられています。私たちは「物質の性質」を使用しコントロールすることで生活を豊かにしてきました。

新しい物質を開発したり、研究対象となる物質の異なる側面を探求し理由を明らかにすることができれば、物質の潜在的な能力を引き出すことができ、間接的に私たちの生活を向上させることができます。そして現在ある様々な問題、例えば、環境・エネルギー問題等を解決する手段にもなります。

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卒業研究テーマ

  • 新規コアシェル型ナノ粒子の作成と物性研究
  • ハイブリッド型金属有機構造体の構造と画像解析
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