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修士2年の瀧澤英一君(生物多様性研)の研究成果が論文として発表されました

本専攻の瀧澤英一君(生物多様性研:修士課程2年)によるモクセイ科植物ネズミモチの海岸地適応様式に関する論文がJournal of Plant Studiesに掲載されました。

概要

外来種や移入種の急速な国内での分布拡大には、様々な環境に速やかに適応している背景が考えられる。モクセイ科植物のトウネズミモチ (Ligustrum lucidum Aiton) は、中国から日本国内に街路樹や公園の植栽として導入されたものの、近年は国内各所に逸出し海岸林にまで生育地を拡大している。これまでに近縁在来種のネズミモチが海岸林において気孔のサイズを小さくすることにより適応していることが示されているために、移入種であるトウネズミモチも同様の変化により海岸林に侵入を成功させているのか問題である。

国内の複数地点のトウネズミモチを用いて解析の結果、在来種であるネズミモチと同様の変化によって海岸林に侵入し定着していることが明らかとなった。そのためにトウネズミモチは、これまでネズミモチが報告されていた海岸林に侵入し定着する可能性が高いと考えられる。

尚、本研究は科学研究費助成事業基盤研究(C)の支援の下、実施されました。

Eiichi Takizawa, Masayuki Shiba, Shinji Yoshizaki, Tatsuya Fukuda (2022) Stomatal Study of Introduced Species, Ligustrum lucidum Aiton (Oleaceae), in Coastal Areas of Japan

Journal of Plant Studies 12: 24-36

DOI: https://doi.org/10.5539/jps.v12n1p24

URL: https://ccsenet.org/journal/index.php/jps/article/download/0/0/48158/51768

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