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生物多様性研究室

世田谷キャンパス6号館2階

教員 教授 福田達哉 ふくだたつや
研究内容 形態学的特徴を中心に生物の形の意味を明らかにする
社会との接点 身近な生き物を通じた自然環境に対する理解の促進

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研究内容

 本研究室では、植物、動物、菌類などを対象に、生物がさまざまな環境にどのように適応し、多様な形態や生活様式を獲得してきたのかを研究しています。
 特に、渓流、海岸、湧水地、蛇紋岩地などに生育する植物の形態的・力学的適応、外来植物の成長・繁殖戦略、動物の行動や形態、生物間相互作用などに注目しています。
 研究では、野外調査、栽培・飼育・培養、形態観察、解剖、力学試験、行動実験などを組み合わせます。生物の形を記載するだけでなく、その形がどのような機能をもち、環境との関係の中でどのように形成されたのかを明らかにすることを目指しています。

社会との接点

 生物と環境との関係を明らかにし、人と多様な生物が共存できる環境づくりに役立つ基礎知見を得ます。また、外来生物の定着、生態系の変化、植物の環境適応、生物がもつ力学的・生理的機能などを研究し、生物多様性の保全、自然環境の管理、農業や防災などへの応用を目指します。さらに、身近な生物現象を科学的に解明し、生物や自然環境に対する理解を社会に広げます。

主な卒業研究テーマ

2025年度卒業研究のテーマ

[修士論文]

  • 営巣性アリジゴクの一種 ウスバカゲロウにおける巣穴構造の解析
  • アカバナ科マツヨイグサ属における外来種の適応戦略
  • 木本性渓流沿い植物の枝における力学的適応様式

[卒業研究]

  • サワガニにおける鉗脚の左右性に関する研究
  • オオカワヂシャの湧水地への順応様式の解明
  • 異なる風速環境下でイソギクの葉毛量は変化するのか?
  • アリドオシにおける物理的防御の強化に関する評価及び形成過程の研究
  • 資源分配様式の違いから見たヒメムカシヨモギとオオアレチノギクの繁殖戦略
  • 渓流沿い植物リュウキュウツワブキの狭葉化と葉脈の関係性

2024年度卒業研究のテーマ

[博士論文]

  • 渓流沿い植物ヤシャゼンマイの機械的ストレスに対する葉柄の適応様式の解明

[修士論文]

  • ヒトハリザトウムシの形態変位に対する形態学的研究
  • 蛇紋岩地におけるアンモニア菌の形態的適応様式の解明

[卒業研究]

  • ホソバコンギクの渓流沿い適応に関する形態学的研究
  • 資源分配様式の違いから見た外来種コセンダングサの生存戦略研究
  • 糞生トフンヒトヨタケ及び近縁種を用いた系統分類学的研究
  • 雑種オオバヤシャゼンマイの比較力学的及び解剖学的研究
  • 渓流型ツリガネニンジンの狭葉化は遺伝的固定なのか?

2023年度卒業研究のテーマ

[博士論文]

  • 日本産アゲハ属チョウ類の寄主植物に対する行動学的および電気生理学的研究

[修士論文]

  • ハマエノコロの環境適応形質に関する研究
  • ハマボッス種子の海流散布能力及びその後の発芽率

[卒業研究]

  • 異なる環境における資源分配様式からみたツワブキの成長戦略
  • 営巣性アリジゴクの体サイズが巣形成に及ぼす影響
  • アカバナ科マツヨイグサ属の茎における力学的特性の種間比較
  • ハマナタマメの果実は種子単体よりも海に到達しやすいのか?
  • 葉序配列の極座標変換による重心解析における3/8葉序植物の規則性
  • 風ストレスの有無によるコセンダングサ果実への影響

2022年度卒業研究のテーマ

[修士論文]

  • 外来種トウネズミモチの海岸地適応に関する研究
    ツワブキの海岸地における強風ストレスの回避戦略

[卒業研究]

  • 東京都市大学世田谷キャンパスにおける土壌動物相に関する研究
  • 等々力渓谷の菌類相
  • ヒメムカシヨモギの葉序の起源に関する研究 ~セイタカアワダチソウとの比較から~
  • 異なる環境におけるヨモギの光獲得戦略
  • アリドオシにおける大型草食動物の被食圧強度に関する研究
  • 野外調査実験によるイタドリの花外蜜腺の効果に関する研究
  • 外来種コセンダングサの風ストレス変化に伴う形態学的及び生態学的研究
  • ヤブニッケイの蛇紋岩地における環境適応
  • ハマヒサカキの生育環境変化に伴う葉の変化
  • 東京都市大学の空中花粉における解析

学生の学会発表 2017/9~

アジア菌学会議2019(三重県文化会館)2019年10月3日

Ecological aspects of ammonia fungi in serpentine soil

〇深山寛人,福田達哉,安井万奈,鈴木彰

環境情報学研究科環境情報学専攻修士課程二年生の深山寛人君が、2019年10月1日から4日まで津市の三重県文化会館で開催されたAsian Mycological Congress2019(アジア菌学会議2019)において発表を行いました。同大会には、東アジア各国、東南アジア各国、南アジア各国、イスラエルを含む西アジア各国に加え、ヨーロッパ各国、ニュジーランド、オーストラリア、南アメリカ、アメリカ合衆国、メキシコから菌学分野の350名強の研究者が集いました。深山君は大会運営委員会で口頭発表の価値ありとの判断を受けて口頭発表枠に採用され、同会館の小ホールで開催された第12セション(大会3日目)で発表しました。小ホールとはいえは250名の収容可能な大きな会場であり、多くの聴衆が会場後部に陣取っており、初めて英語での口頭発表を行う者にはかなりの困難を伴うと思われましたが、深山君は落ち着いて明瞭な口調で発表を行いました。発表後、持ち時間ぎりぎりまで3件の質問があり、英語での回答に苦戦していたものの、何とか無事発表を終えました。換言すれば、発表内容は聴衆に十分伝わっており、同研究内容も聴衆の興味を引くものであったと判断されます。深山君は、国際学会でのポスター展示発表の経験をもっていたものの口頭発表は初めての経験であり、今回の発表は高く評価できます。

口頭発表風景
口頭発表後の質疑応答風景

Construction of a model system to analyze the decomposition process of bamboo culm adopting mushrooms in Agaricomycotina

〇越知丈裕,福田達哉,鈴木彰

環境情報学研究科環境情報学専攻修士課程二年生の越知丈裕君が、2019年10月1日から4日まで津市の三重県文化会館で開催されたAsian Mycological Congress2019(アジア菌学会議2019)においてポスター発表を行いました。同大会には、東アジア各国、東南アジア各国、南アジア各国、イスラエルを含む西アジア各国に加え、ヨーロッパ各国、ニュジーランド、オーストラリア、南アメリカ、アメリカ合衆国、メキシコから菌学分野の350名強の研究者が集いました。越知君はまず、大会2日目に、900名強収容の中ホールにおいてポスター要旨の口頭での紹介(2分間)に挑みました。この要旨紹介は、大会3週間前に、大会本部から突如webで連絡があり、大会10日前に公式ホームページで発表形式の告示があったため、また、極めて大きな会場が割りあてられたため、多くの発に戸惑いが生じ、大会側の指示通りの形式では発表できていな者が多々みうけられましたが、越知君は、大会側の指示通りに無難に発表を行いました。大会3日目の午後は、本来のポスター展示発表指定日でしたが、大会運営上の問題があり、いずれの発表にも聴衆は少なく閑散としていました。幸い、越智君の発表には、少ないとは言え、興味をもった方々が訪れてくださり、熱心な討議が行われました。初めての国際学会の発表としては、上々のできと判断されます。

ポスター展示発表要旨の口頭発表風景
ポスター展示発表での質疑応答風景
ポスター展示発表での質疑応答風景

日本菌学会第63回大会(秋田県立大学)2019年5月26日

蛇紋岩地の常緑樹林におけるアンモニア菌の生態学的研究

〇深山寛人,伊野航,福田達哉,安井万奈,鈴木彰

環境情報学研究科環境情報学専攻修士課程二年生の深山寛人君が、2019年5月24日~2019年5月26日に、秋田県立大学生物資源学部で開催された一般社団法人日本菌学会第63回大会において「蛇紋岩地の常緑樹林におけるアンモニア菌の生態学的研究」という話題でポスター展示発表を行いました。深山君にとっては、学部時代から通算で3回目のポスター展示発表(これ以外に口頭発表が1回あります。)となりましたが、今回は、他のポスター展示発表と比較しても、多くの聴衆が訪れた発表の一つとなり、今後の研究の展開の参考になる情報も多数得られたため、極めて成果のあがった、院生にふさわしい研究成果発表となりました。

大会参加者と議論
さらに議論

日本きのこ学会第22回大会(函館アリーナ)2018年9月13日

蛇紋岩地における腐生性のアンモニア菌

〇深山寛人,福田達哉,萩谷 宏,鈴木 彰

平成30年9月12日から14日まで「日本きのこ学会第22回大会」が函館アリーナで開催されました。地震直後の混乱のため多くの学術集会が中止・延期を余儀なくされるなか、全国から200名を超える大学の研究者や学生、研究所や企業の研究者が集い、予定通りにすべてのプログラムが無事遂行されました。本研究室からは修士課程1年生の深山寛人君がポスター発表を行い、大会参加者と討議を重ねました。

大会参加者と激論
ポスターの前で記念撮影

第62回日本菌学会大会(信州大学農学部)2018年5月26日

アルカリ土壌の林床における尿素処理の効果

〇深山寛人,福田達哉,伊野 航,萩谷 宏,安井万奈,鈴木 彰

修士課程1年生の深山君は、第62回日本菌学会大会に出席し、卒業論文と修士課程での研究をまとめて「アルカリ土壌の林床における尿素処理の効果」という内容で口頭発表を行いました。同大会の参加者は約300名で、口頭発表は3会場に分かれて行われました。

発表する深山君
発表を終える深山君

Asian Mycological Congress 2017 (2017年度アジア菌学会議)(Tan Son Nhatホテル,ホーチミン,ベトナム)2017年10月12日

Occurrence of ammonia fungi and changes in soil conditions after urea treatment in alkaline soils

〇Hiroto Fukayama, Akira Suzuki, Wataru Ino, Mana Yasui, Tatsuya Fukuda, Hiroshi Hagiya

4年生の深山君は、2017年度アジア菌学会議(国際菌学連盟のアジア・オセアニア支部の大会) に出席し、ポスター発表を行いました。同会議には、アジア・オセアニアの各国及びカナダ、ドイツ、オランダ等から約200名の研究者や学生が参加しました。深山君は各国の参加者からするどい質問を受け、懸命に対応していました。そのうちの何人かは、発表の内容から深山君を修士課程の大学院生と思っており、4年生と知って驚いていました。

ポスター発表に訪れた著名な研究者との討議後の記念撮影。左:深山君,中央:Landcare Research (NZ) のブキャナン博士,右:King Mongkut’s Institute of Technology(タイ)のSoytong博士
ポスター発表に訪れた大学院生と討論する深山君。
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