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修士2年の柴政幸君(生物多様性研)の研究成果が論文として発表されました

本専攻の柴政幸君(生物多様性研:修士課程2年)によるモッコク科植物ヒサカキの河川沿い適応様式に関する論文がInternational Journal of Biologyに掲載されました。

概要

河川沿いに生育する植物は、増水時などの突発的な水流の影響を受けるために、狭葉化により適応していることが示されている。モッコク科植物ヒサカキ (Eurya japonica Thunb.) は、林縁などに生育しているものの、増水時に河川の影響を受ける付近に生育する集団も複数存在している。そこでこの植物の河川沿いにおける形態的変化を明らかにするために、形態学的解析および解剖学的解析を行った。

その結果、この植物は狭葉化ではなく縮小化によって適応していることが示され、それは表皮細胞数の減少によって起こっていることが示された。また内陸の個体群よりも葉が厚く、気孔の密度が高いことを示しており、ヒサカキが河川沿いの光と水の環境に呼応して形態学的に変化したことが示唆された。

尚、本研究は科学研究費助成事業基盤研究(C)の支援の下、実施されました。

Masayuki Shiba, Tomoki Tate, Tatsuya Fukuda (2022) Rheophytic Adaptation of Eurya japonica Thunb. (Ternstroemiaceae). International Journal of Biology 13: 65-73

DOI: https://doi.org/10.5539/ijb.v13n2p65

URL: https://ccsenet.org/journal/index.php/ijb/article/download/0/0/46360/49450

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