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古生物学研究室

世田谷キャンパス6号館2階

教員 准教授 中島保寿 なかじまやすひさ
研究内容 生命進化の謎を化石から解き明かす
社会との接点 恐竜・古生物学を通じた科学教育の活性化

研究室をさらに詳しく

研究内容

生物は約40億年の歴史の中で姿を変えながら、地球とともに現在の生態系を作り上げてきました。私たち人類の起源を知りたい、と思ったとき、過去にどのような生物がいたのか、彼らはどのような生活をしていたのか、生物の進化・絶滅と地球環境の変化にはどのような関係があるのか、といった疑問にぶつかります。古生物学研究室は、地層に残された生命の痕跡である「化石」を発掘し、分析し、現在の生物と比較することで、生命進化の謎に取り組んでいます。主に、わたしたち人間に近い「脊椎動物」(恐竜、その他爬虫類、哺乳類、両生類、魚類など)を扱っています。

社会との接点

図鑑や博物館などでおなじみの恐竜・古生物は、自然科学への入り口として大きな役割を果たしています。私達の使命は、人々を科学の入り口へ誘うだけではなく、たくさんの「なるほど」を経験し、ものごとの道理や必然性を知り、科学的なものの調べ方・考え方を身につけた人材を輩出することです。そのための一媒体として私達は、古生物学を利用しています。また近年は各地域で、地形、岩石、化石を学び楽しむ「ジオパーク」の活動が盛り上がっています。私たちの研究成果も、ジオパークにおける教育的資源として活用していくことで、地域の文化水準の向上に役立てることができます。

尽きない疑問、自由な発想、体力自慢、大歓迎!

古生物学は、過去の生物について調べるために、あらゆる手法を使う学問です。目的が定まれば、徹底的に化石を発掘してもよし、貝殻を化学的に分析してもよし、骨を力学的に解析してもよし、地層の形成を推定してもよし、生きている生物の行動を観察してもよし。もちろんすべてを完璧にできる必要はありません。ただし、新しいことをなんでも勉強しようという貪欲な好奇心、失敗しても何度も試行錯誤する根気強さは必要です。目標は、誰も知らない驚きの事実をたくさんの人の前で発表すること。卒業研究では、学生が積極的に挑戦する限り、研究室一丸となって良い研究を作り上げる手助けをします。

主な卒業研究テーマ

  • 恐竜の骨組織・骨細胞の観察にもとづく生理学的な解析
  • 中生代のカブトガニ足跡化石の再現実験と生態復元
  • 日本産白亜紀大型硬骨魚類の復元と分類
  • 日本産クジラ類化石の分類・記載
古生物学研究室a
アメリカ・ネバダ州での発掘調査
古生物学研究室b
中国の魚竜化石

学生の学会発表 2019/6~

    日本古生物学会で平成30年度卒業の海野くんが優秀ポスター賞を受賞しました

  • 日本古生物学会2019年年会(静岡大学 静岡キャンパス)2019年6月22日
       「生きている生痕化石」の形成実験:カブトガニ類生痕に関する堆積学的・行動学的検討
       〇海野奏(富山大院),大塚健斗(白山市恐竜センター),中島保寿(東京都市大)

  • 平成30年度に自然科学科を卒業した海野奏くん(元:本学科古生物学研究室、現:富山大学大学院理工学研究部 環境・エネルギー学域 地球環境システム学系)が、令和元年6月21日から23日にかけて静岡市で開催された日本古生物学会2019年年会において本学での卒業研究の成果を発表し、41ポスター演題中2題だけが選ばれる「優秀ポスター賞」を受賞しました。海野くんの卒業研究はカブトガニの足跡とその化石に関するもので、1億年以上前の過去に生息していたカブトガニの生態や生息環境について、足跡化石から推定を行うことを可能にするという画期的な成果です。本研究は元指導教員の中島保寿准教授、化石産地である白山市の化石調査センター・大塚健斗調査員との共同研究であり、白山市のように自然史資料を擁する地域における研究・教育の活性化にも貢献できるものと期待されます。

    海野くん(左)と中島准教授、受賞ポスター
    日本古生物学会会長による授賞式の様子